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2006-06

AED

自動体外式除細動器というと堅苦しいが、
こんなステッカーが駅構内や人が多く利用する施設に貼ってある事に
気づいている人は多くいるのでは?
 
 

 
 
番組でこの機械について取り上げる事になって色々と取材を始めているが、
実際の使い方は至極簡単で、事故が起きないプログラムが組まれていて、
ユーザーは電極を貼り付けてスイッチを押すだけ・・という事がわかってきた。
 
突然死死因のほとんどは心臓疾患と言われ、その大部分は心室細動という
心臓が拍動できなくなる状態に陥って死亡するらしい。
 
で、このAEDがあれば、倒れた人を救える確率が上がるのだが、
問題はバイスタンダー(傷病者の近くにいる一般市民)となった人の方にある。
 
目の前で見知らぬ誰かが倒れた時、例え救急講習を受けて情報を知っていたとしても、
実際に動く事ができる人は数少ないのでは?・・・と思うのだ。
 
 
私自身も何度か事故を起こし、その都度誰かに助けて頂いた経験を持っているが、
自分自身が誰かを助ける事を思い出すと、
助けなければ・・・と思うスイッチが入り難かった事を思い出す。
 
さすがに心臓疾患で倒れた人を見た事はないので想像がつかないが、
交通事故現場に遭遇した時、救助活動を始めても廻りの人間が一緒に動いてくれるまでには
かなり時間がかかるもので、かく言う私自身も初めての時はすんなりと動けなかったのだ。
 
 
取材では、その使い方や、バイスタンダーになった時の事などを追っていく事になるが、
その中で自分の少ない経験も反映させられればいいな・・と思っている。

ちょっと贅沢

凄く眠かったが、飯を食っていなかった。
 
時計は3時をとっくに過ぎていて、ランチにあぶれた事だけがわかる。
 
睡眠不足の頭では、今の気分に合う食事処をはじき出す余裕は無く、
蕎麦が食いたい・・・・という欲望に従って開いている店に向かっていた。
 

 
 
「すいません、ビールをください。
 それと・・・・」
 
いきなりビールのオーダーである。
 
午後の閑散とした時間に、
髭が伸びた疲れ切った男の座る前の一言が、
まず飲ませろ・・・なのだ(^_^;)
 
で・・つまみにはこんな物を頼んでみる。
 


 
 
この箱を見て中身が何だかわからない人は意外にいる。
ご飯が入ってる?・・・と真顔できいた人さえいる(爆)
 
小鉢の方は「とりわさ」で、ささみのほぼ生を山葵で食べるもの・・・と言えば
想像がつくだろうか・・・
 
 
とにかく今は、酒と飯に飢えているので、
つまみが出た瞬間に「重ねせいろ」をオーダーした・・(/–)/
 
 

 
さっきの箱の中身は焼き海苔。
箱の中に、底が和紙の中箱があり、その下には炭が入っている。
 
つまり、焼きたての状態を保つ工夫がされている優れ物なのだが、
最近はこういう箱で出してくれる店も減ったようだ。
 
 

 
 
がーっとビールを干した後は、お銚子を一本もらってから蕎麦出しの指示。
 
 

 
 
客が飲んでいる時は蕎麦を出さないこの店では、
ほんのちょっと日本酒を蕎麦に振りたい私としては、酒が残っているうちに声をかけるのが常。
 
 

 
 
この日本酒振りかけ蕎麦がまた、美味しいんだけど・・・・
完全にダメなオヤジの昼酒風景・・・ではあるな(^_^;)
 
 

 
「利久庵」
045−641−3035
横浜市中区真砂町2−17
11:00〜20:30(LO)
日曜休

FTT

Forever to Throttle の略と言いながら、しっかりハマっ子気質を主張するFTTワッペン
 
 

 
そう言えば、ハマっ子は昔から東京が嫌いだった。
 
それは、横浜が文化の発信地であり、流行の先端を行く地であった事から生まれた気質であり、
形だけ整えればOKで、金さえ出せば何でも揃う東京をどこかで馬鹿にしている・・からに他ならない。
 
と同時に、外国人が当たり前に暮らしている地でもある事から、見た目という形にとらわれない間口の広さと
異文化を個性としてとらえて大切にする懐の広さが養われた結果、
格好で人を判断するような人間を毛嫌いするようにもなるのだろう。
 
東京では金を持っている事が1つの正義になり、
本物の江戸っ子以外は東京人らしさを形で示す事に躍起になる。
 
三代続いて初めて仲間として認めるような江戸っ子文化は、横浜から見れば田舎者根性の現れにしか見えないが、
金を持っている事をアピールする人の滑稽さは、その競争が派手になればなるほど可笑しな物に見えてしまう。
 
勿論、金がある事は素晴らしい。
それによって得られる様々な物は、持てる人だけが許された快楽に繋がる。
 
しかし、どれほど金を使ったところで、どれだけのリスペクトが得られるのだろうか?
 
 

 
 
ボトムロッカーにYOKOHAMAと入れた兄弟達は、
少なからず自分のスタイルに拘って生きている。
 
日本的な常識よりも個人としての強さの方が大切とされ、
人間関係はリスペクトの上に成り立つ街YOKOHAMAにおいて生まれた我がクラブは、
名より実を取る生き方を貫く人間達で構成されながらも、名を残す生き様をさらしてきた。
 
今年もまた、兄弟達との再会イベントが開催される。
 
私のFTTワッペンを見て、兄弟達は笑ってくれるだろうか?(^_^)

カフェ・ロワイヤル


 
「燃やす?」
 
と聞くのは、飲むのをやめる時の合図。
 
燃やすのはもっぱらウィスキーで、
アイリッシュコーヒーかゲーリックコーヒーになるのだが、
最近増えたブランデーをアイリッシュコーヒー風に作ったらどうなるか、
すっごく興味があった。
 
 
「例えばさ・・・
 アイリッシュコーヒーみたいな作り方で、
 カフェロワイヤルを作ってみない?」
 
「角砂糖燃やしじゃなくて・・ですか?」
 
「きっと美味いと思うんだよね」
 
 
また始まったという顔をするバーテンダーは、
壁の中からポールジローを抜き出すと、耐熱グラスにお湯を張った。
 
 
「やっぱり火が消えやすいですね」
 
「ブランデーってそうなの?」
 
「置いておくと消えますね」
 
 
彼はグラスを振りながら火を保ち、
香りにアクセントをつけようとしてか
グラニュー糖を入れてからも少し長めに火を残した。
 

 
 
「お待たせしました」
 
 
アイリッシュコーヒーと同じように、
ホイップクリームをコーヒーの上にフロートしたカフェロワイヤルの出来上がり。
 
どれどれ・・・
 
お・
おぉ・・・
 
柔らかく優しく、しかも香り良く・・・
 
美味いじゃん・・・(^_^;)
 
 
フロートした生クリームを溶かして飲んでみると、
ポールジローの持つ苦みがチョコレートのような味わいを演出する。
 
これ・・・もしかして・・・
ナジェーナ無き後の定番になるかも知れない(^_^)
 

Native HotSauce

「すっげー辛い麻婆豆腐食べたいんだけど。」
 
「またですか?」
 
「こう蒸し暑いと、辛い物食べたいでしょ・・・」
 
 
何故か辛い物が好きな人は、
とことん辛い物を食べたくなるようだ。
 
私も有る程度辛い物は大丈夫だが、
食べた瞬間に痛いレベルの物は、人間の食べ物じゃない・・とさえ思っている(^_^;)
 

 
 
福満園新館
045-650-5185
横浜市中区山下町157-8
11:00a.m.〜2:00a.m. 年中無休
 
 
そう、この店、夜中までやってて、しかも年中無休。
四川・福建・上海料理の店だから、様々な料理も食べられて・・・
かつ深夜であっても高くない(爆)
 
急なオーダーに応えてくれるありがたい店なのだが、
辛い麻婆豆腐があるかは、私も知らなかった。
 
 
「ここ、美味しいの?」
 
「他に開いているお店は殆どありません。
 しかも、四川が食べられる店では、ここが一番だと、私は思っています」
 
「自信無さげ・・・?」
 
「食べた事ない」
 
「え?」
 
「麻婆豆腐の話ね」
 
「入ろ!
 お腹空いた」
 
 
店は三角形の敷地に立っている関係で、妙なレイアウトになっているが、
夜10時を過ぎているのに、客は結構入っている。
 
 
「イラッシャイマセ・・」
 
 
と、おぼつかない日本語で応対してくれる店員が、
中華街慣れしていない人には嬉しいようだが、
コッチにしてみれば、ちゃんとオーダーが通るのか・・の方が心配だったりする。
 
 
「この『四川マーボー豆腐(本場の辛さ)』ってどうかしら?」
 
「それしかないでしょ?
 以前、四川料理の中で『餃子の辛子香りソース掛け』ってのを食べたら
 かなり辛かったから期待に沿えると思うよ」
 
 
青菜炒め
四川マーボー豆腐(本場の辛さ)
海老と豚肉の焼売
ご飯
コーンスープ
 
 
「あと・・・、その餃子も・・」
 
「やめましょう。
 多分食えないから」
 
「え?」
 
「結構量あるんだ、ココ。
 足りなかったら、追加すればいいじゃん」
 
 
目が食べたい・・とはこの事。
 
量を想像できない空腹時は、
ついつい頼みすぎるのが常なのだ。
 
そして今日は、残念な事に2人きりなので・・・
間違いなく余る(^_^;)
 

 
 
「おまたせしました」
 
と出てきたのは、青菜炒め&麻婆豆腐。
 
花椒の香りが鮮烈で、ラー油もコッテリと・・・・
 
 
どれどれ・・・と食べてみると、
鮮烈な香りの中に肉の旨味があって・・・思いっきり辛い(^_^;)
 
食べた後からどんどんその辛さが強くなり・・
頭の天辺から汗が噴き出してきた。
 
 
「美味い・・けど、辛い・・。
 でも、この辛さだったらまだまだ平気」
 
「すいませ〜ん!
 ご飯、今持ってきてくださ〜い!!」
 
「白いご飯だったら、美味しそうね」
 
「うん。
 でも、料理終わった後にご飯だけ出されたら、食えないしね。」
 
 
麻婆豆腐は白いご飯にかけて食べるのが一番美味しいと思っている私としては、
平気で麻婆豆腐だけ出して放置する店の考えが理解できないのだが、
中華街では往々にしてこういう事が起きる。
 
前菜から主菜へと流れるように料理を出す店は少なく(コースを頼むとそのケースは少なくなるが)
自分で食べたい物を組み立ててオーダーすると、厨房の都合で調理した順に出てくるのが普通なのだ。
 
ご飯とスープを最後に出そうとするなよ・・・と思いつつ、
出す順番に無頓着な中華街体質を思い出して、この店が安い店である事を
あらためて感じたりする。
 
付け合わせに頼んだ焼売は割合マトモだし、
青菜炒めも炒め具合が絶妙で、充分楽しめる店なのだから、
そこら辺を気遣えばもっと人気が出るだろう・・・。
 
 
「なんか、お腹一杯になっちゃった」
 
「誰だっけ?
 餃子も・・と言ったのは?」
 
「食べたかったんだもん」
 
「え・・と、青菜炒め、残ってますけど」
 
「勿論、包んでもらいます」
 
 
食べたい物をオーダーして食べるだけ食べて、
残った物は折り詰めにしてお土産に持って帰る。
 
それは、昔から中華街では当たり前に行われていた行為で、
作ってもらった物を全部食べるのは大切な事と、教えられてきた。
 
食べきれないほど頼むのもどうかと思うけど、
残して捨てる事を考えたら、今でもこういう行為は大事だと思う。
 
ただ・・・・
それが正しい中華料理の食べ方だって、
彼女に教えた事あったっけかなぁ・・・(^_^;)
 

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