Home > アーカイブ > 2006-06-19

2006-06-19

Native HotSauce

「すっげー辛い麻婆豆腐食べたいんだけど。」
 
「またですか?」
 
「こう蒸し暑いと、辛い物食べたいでしょ・・・」
 
 
何故か辛い物が好きな人は、
とことん辛い物を食べたくなるようだ。
 
私も有る程度辛い物は大丈夫だが、
食べた瞬間に痛いレベルの物は、人間の食べ物じゃない・・とさえ思っている(^_^;)
 

 
 
福満園新館
045-650-5185
横浜市中区山下町157-8
11:00a.m.〜2:00a.m. 年中無休
 
 
そう、この店、夜中までやってて、しかも年中無休。
四川・福建・上海料理の店だから、様々な料理も食べられて・・・
かつ深夜であっても高くない(爆)
 
急なオーダーに応えてくれるありがたい店なのだが、
辛い麻婆豆腐があるかは、私も知らなかった。
 
 
「ここ、美味しいの?」
 
「他に開いているお店は殆どありません。
 しかも、四川が食べられる店では、ここが一番だと、私は思っています」
 
「自信無さげ・・・?」
 
「食べた事ない」
 
「え?」
 
「麻婆豆腐の話ね」
 
「入ろ!
 お腹空いた」
 
 
店は三角形の敷地に立っている関係で、妙なレイアウトになっているが、
夜10時を過ぎているのに、客は結構入っている。
 
 
「イラッシャイマセ・・」
 
 
と、おぼつかない日本語で応対してくれる店員が、
中華街慣れしていない人には嬉しいようだが、
コッチにしてみれば、ちゃんとオーダーが通るのか・・の方が心配だったりする。
 
 
「この『四川マーボー豆腐(本場の辛さ)』ってどうかしら?」
 
「それしかないでしょ?
 以前、四川料理の中で『餃子の辛子香りソース掛け』ってのを食べたら
 かなり辛かったから期待に沿えると思うよ」
 
 
青菜炒め
四川マーボー豆腐(本場の辛さ)
海老と豚肉の焼売
ご飯
コーンスープ
 
 
「あと・・・、その餃子も・・」
 
「やめましょう。
 多分食えないから」
 
「え?」
 
「結構量あるんだ、ココ。
 足りなかったら、追加すればいいじゃん」
 
 
目が食べたい・・とはこの事。
 
量を想像できない空腹時は、
ついつい頼みすぎるのが常なのだ。
 
そして今日は、残念な事に2人きりなので・・・
間違いなく余る(^_^;)
 

 
 
「おまたせしました」
 
と出てきたのは、青菜炒め&麻婆豆腐。
 
花椒の香りが鮮烈で、ラー油もコッテリと・・・・
 
 
どれどれ・・・と食べてみると、
鮮烈な香りの中に肉の旨味があって・・・思いっきり辛い(^_^;)
 
食べた後からどんどんその辛さが強くなり・・
頭の天辺から汗が噴き出してきた。
 
 
「美味い・・けど、辛い・・。
 でも、この辛さだったらまだまだ平気」
 
「すいませ〜ん!
 ご飯、今持ってきてくださ〜い!!」
 
「白いご飯だったら、美味しそうね」
 
「うん。
 でも、料理終わった後にご飯だけ出されたら、食えないしね。」
 
 
麻婆豆腐は白いご飯にかけて食べるのが一番美味しいと思っている私としては、
平気で麻婆豆腐だけ出して放置する店の考えが理解できないのだが、
中華街では往々にしてこういう事が起きる。
 
前菜から主菜へと流れるように料理を出す店は少なく(コースを頼むとそのケースは少なくなるが)
自分で食べたい物を組み立ててオーダーすると、厨房の都合で調理した順に出てくるのが普通なのだ。
 
ご飯とスープを最後に出そうとするなよ・・・と思いつつ、
出す順番に無頓着な中華街体質を思い出して、この店が安い店である事を
あらためて感じたりする。
 
付け合わせに頼んだ焼売は割合マトモだし、
青菜炒めも炒め具合が絶妙で、充分楽しめる店なのだから、
そこら辺を気遣えばもっと人気が出るだろう・・・。
 
 
「なんか、お腹一杯になっちゃった」
 
「誰だっけ?
 餃子も・・と言ったのは?」
 
「食べたかったんだもん」
 
「え・・と、青菜炒め、残ってますけど」
 
「勿論、包んでもらいます」
 
 
食べたい物をオーダーして食べるだけ食べて、
残った物は折り詰めにしてお土産に持って帰る。
 
それは、昔から中華街では当たり前に行われていた行為で、
作ってもらった物を全部食べるのは大切な事と、教えられてきた。
 
食べきれないほど頼むのもどうかと思うけど、
残して捨てる事を考えたら、今でもこういう行為は大事だと思う。
 
ただ・・・・
それが正しい中華料理の食べ方だって、
彼女に教えた事あったっけかなぁ・・・(^_^;)
 

Home > アーカイブ > 2006-06-19

検索
フィード
メタ情報

Return to page top