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2006-12
OLD JAZZ BAR
- 2006-12-31 (日)
- Photo Essay
上海のバンド地区には1920年代にできたホテルがある。
「和平飯店」というなんともありがたいの名前がついているホテルだが、
英語名はなんと「PeaceHotel」(まんまじゃん・・(^_^;))
五つ星ホテルだ・・という事の証明らしく、こんなプレートも掲げられていたが、
欧米人に受ける古めかしいホテルで、日本人客が殆ど居ない。
(パッケージツアーにこのホテルが入っていない事もその理由か?)
今回はエアもホテルも全部手配であったからこんなホテルを押さえる事ができたのだが、
バンド地区や対岸の浦東新区で押さえられるホテルで、というオーダーで出てきたのは、
一流ホテルとはいえ古くて人気薄だったから?・・・なのかもしれないと、正直思った。
勿論、こういう歴史的なホテルに泊まる事は、望むところ。
新しい至れり尽くせりのホテルも素晴らしいけど、
歴史有るホテルにしかない空気は、まさにそこでしか味わえないからだ。
それともう一つ、このホテルに行ってみたい所がある。
そこには戦前からの上海を伝えるあるものが今も行き続けている、と聞く。
それはホテルのグランドフロアにある「Old Jazz Bar」 という名のカクテルラウンジ。
戦前からここで演奏し続け、一時演奏する事自体を禁止された時代もありながら、
今もまた演奏してているジャズマン達がいるのだ。
ずっと使い続けたであろう古い楽器で、
ずっと演奏し続けたであろう古いスタンダードを演奏する彼ら。
時折音が外れたりする愛嬌も見せながら、飄々と演奏していく姿を見ると、
「継続は力なり」という言葉を思い出す。
さすがにいつものように、モルトとシガーというわけにはいかなかったが、
ダブルでもらったヘネシーは妙に美味く、一年突っ走ってきた気張りがふわっと消えていくのがわかる。
そうそう・・・
こういう風に気を抜きたかったのさ・・・(^_^)
ワルツみたいになっちゃったTake5を聞きながら、
やっとゆっくり一年を振り返る余裕ができた事を喜ぶ。
こんな大晦日も
悪くないもんだ・・・ね。
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リニアモーターカー
- 2006-12-30 (土)
- Photo Essay
今、急激に変化している国、中国。
経済特区として、租界があった場所として、
古さと新しさの両方が存在している街、上海に、
今年は足を向けた。
上海と聞いて、何を思い浮かべるだろう?
変な形をしたテレビ塔?
実用化されたリニアモーターカー?
租界の名残?
上海料理?
そう・・・
ろくに上海の事なんて知らない私は、
とりあえず空港から市街地を繋ぐリニアモーターカーに乗ってみた。
磁力で浮き上がり前進する電車みたいなもの・・・と思っている位の知識しか持ち合わせていなかったのだが、
走り出して・・・・驚いた。
するするとどこまでも加速していくリニアモーターカーは、
地上を走る乗り物としてはあり得ないスピードに達する。
ほんの10秒間ほどだが、最高速431km/hの表示を見せつけながら、
かなりの揺れを伴い疾走するリニアモーターカー。
ここまで速いと、現実感が乏しくなってしまうのだが、
例えて言えば飛行機の超低空飛行のような感じがする。
空港から市街地までほんの8分間の乗車は、
上海という街の「新しい部分」をイメージするのに充分だった。
リニアモーターカーから地下鉄に乗り換えて「南京東路駅」につくと、
呆れるほどの人波が続いている。
香港と違って町並みが古くさく、照明も暗めだが、
そこは初めての街、とりあえずプラプラしてみる。
第二次世界大戦前から外国の手が入っている街は、
古い物と新しいものがごちゃ混ぜになった不思議な所らしい。
呆れるほどの自転車、電動バイク、バイクが我が物顔で走り回り、
狭い歩道を歩けない人達は平気で車道を歩く。
車もバイクも歩行者優先なんて考えず、
どけどけ!!・・・とばかりにクラクションを鳴らしまくり、
走れるスペースがあれば対向車線だろうと歩道だろうと走っていたりする。
何だか凄い所に来てしまったようだ・・・(^_^;)
だがそれは、まだまだ序の口でしか、なかった。
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