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2007-07-08

アイリッシュコーヒー

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その店に出会ったのは10年前。

“word famous IRISH coffee”と書かれたガイドを見て行ってみたのは「ブエナビスタ」という名の店だが、
SFにありがちな建物に入ったBAR&Restaurantで、最初に訪れた時は昼だったために
お目当てのアイリッシュコーヒーを出してもらえず、それを飲みたいが為に1日に2回も訪れる事になった。
http://wakao.info/text/09/437.html

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え?
こんな上品な飲み物じゃなかったよ・・・?

店はまだ午後だと言うのにかなり混んでいて、
空いたテーブルに強引に座り、アイリッシュコーヒーをオーダーしたのだが、
出てきた物は10年前に楽しんだ物とはまるで違う物だった。

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なんとなく納得がいかないまま、このアイリッシュコーヒーを飲んでみる。

すると・・・
あの少しパワフルなアイリッシュコーヒーの味わいが、
この上品なものにもちゃんと有る事がわかった。

これがアメリカ発の元祖アイリッシュコーヒーか・・・・
と思いつつ、メニューや資料を読むと、興味深い事が書かれている。

1952年にこの店のオーナーがアイルランドのシャノン空港で飲んだコーヒーにヒントを得て、
美味しいアイリッシュコーヒーを作るべく研究を重ね、そしてホイップクリームをフロートする
スタイルを確率した・・・・

え?
じゃぁ、ホイップクリームをフロートするスタイルは、このブエナビスタが始めたの??

バーでオーダーするアイリッシュコーヒーは、この形で出される事が多いが、
正統なやり方として伝わっていたのか・・・と理解したとともに、
10年前に出会ったアイリッシュコーヒーは何だったのか?
という疑問も湧いてきた(^_^;)

ただ・・・
作り方を見ていると、火を点けてアルコールを飛ばすような事はしていない。

手順としては、
お湯によって6オンスのゴブレットを温め、
3/4コーヒーを注いだ後に角砂糖を2つ入れ、
かき混ぜた後にアイリッシュコーヒーを1ショット入れ、
その上に緩く立てたホイップクリームをフロートする・・・
のが、この店のやり方だ。

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ケーブルカーの発着所に近いせいもあって、観光客がどっと押し寄せて、
席は空いた所へ相席当たり前の感じで埋まっていく。

喧噪を何故か心地よく感じながら、10年前にこの店で出会ったアイリッシュコーヒーの事を考えてみる。

あ・・・・
そうか・・・・

ふっと気付く。

あの夜、この店でアイリッシュコーヒーをオーダーした時、
席が無いから・・と断られたのを強引にお願いして作ってもらったのだが、
その時バーテンダーが言っていた言葉の中に、
このスタイルの物は作れない・・というメッセージも入っていたようだ。

だから、ゴブレットじゃなくてタンブラーを使い、
ホイップクリームも無いゲーリックスタイルの物が出されたのだろう。

そして店の外で飲んでいる人達のアイリッシュコーヒーは全てその形だったから、
それがこの店のオリジナルだ・・・と勝手に誤解してしまった・・・らしい(^_^;)

これはこういう物だ・・・と理解するには時間が必要だという事を、
こんな歳になって思い知る。

どうやらこの旅は、
そういう意味を持ったもの・・・らしい。

sf01.jpg the BUENA VISTA san francisco

2765 Hyde Street(at beach)
San Francisco,CA 94109
Tel:415-474-5044

COLOR

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San Franciscoで見たかった物
その一つは独特の色

その国にはそこでしか存在しない色や配色があり、
個性の象徴としてそれが意識の底に刷り込まれる物らしい

だからこそ
この街ならではの色を切り取りたい・・・
と思っていた


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市街地にも住宅地にも
道端の落書きにさえ
この街らしいCOLORがある

そしてその色合いは
何故か優しい感触を持っている


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私の写真は、
モノクロの方が良い・・・と
言われる事がある。

色弱だ・・と言われて育った私にとってそれは、
自分の見えている色が、もしかして他人とは違うのかも・・・
と考えさせられるキッカケになる一言。

それを、構図の気持ち良さを分かち合えた言葉として受け取っていても、
どこかに、色がおかしい?・・・と尋ねたくなる気持ちが芽生える事は避けようがない。

自分自身では、確かにある特定の環境下において
くすんだ黒めの緑と焦げ茶が判断つかない事には気付いているが、
それもちゃんと光が当たっていれば解る程度の事なので、
あのパズルの様な色弱検査用の点描画だけが嫌いだったりする。


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でもまぁ・・・
そのおかげで、色に拘る部分は頑固にあったりするわけで、
何事も捉え方が大切なのだ・・・と思える事は、嬉しい。


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どこへ行っても、地ビール「アンカースチーム」を楽しむ毎日だったが、
その為のこんな店も、どこかに派手な色を配して個性を演出していた。

大胆かつ解りやすく、そして派手で楽しい・・・

それが、言葉さえ通じない他民族が集う国家の常なのか、
自分はココにいる!と叫ぶ必要性を生むとともに、
こんな形を作り上げるのだろう。

奥ゆかしい派手さと、地味で渋い派手さ。
そう思える配色は、日本にはまだ少ない。

それは、言葉を交わさずに意思疎通を行ってきた文化が日本にあった名残であり、
長く存続してきた国が持つスタイルの現れと行ってもいい。

しかし・・・
残念な事に、その文化は戦後の教育改革により
かなり失われてしまった。

そして今、行き場を失った想いは、
それを受け止める記号さえ希薄な日本において、違う形で踊る・・・という悪循環。

国を背負おうと志す人達には、
現実的な問題を対処するだけでなく、
文化を守り育てる意味を理解しながら、
これからの生き方を提案して欲しい・・・と思う。


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