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2009-03-19
TRI-Xの世界
- 2009-03-19 (木)
- Photo Essay
モノクロを撮る時はいつもコダックのトライXだった。
高感度で安定した品質。
100フィート缶で買う事ができるので、
自分でパトローネに巻き込んで使うと安上がり。
現像はフジのミクロファインを使って
粒状性を整えると、独特の雰囲気に仕上げる事ができた。
DxOのパラメータにトライXのデータを見つけて、
試しに一枚加工してみる。
店に流れるのは、30年以上前のヒットソング。
同年代に見えるマスターと他愛の無い話をしながら、
その雰囲気を切り取ってみた。
やばい・・・
フィルムで撮りたくなるね(^_^;
DxO
- 2009-03-19 (木)
- Photo Essay
DxOという画像ソフトを手に入れた。
アオリ撮影ができるレンズを持っていない事や、
細かく独創的な画作りができる加工能力に惹かれての購入だが、
フランス製のソフトだからか、今ひとつ取説が優しくなかったりする。
ネットで調べても、そのコストから導入している人は少ないようで、
インプレッションらしき物が殆ど見当たらないから、
これは自分で検証しつつ使っていくしかないようだ。
で・・・
それなりに実験してみた。
写真展に出して好評を得つつも、
一本立っている灯台が広角レンズの特性によって斜めになっている事に、
多くの人から疑問を投げかけられた、この写真。
コイツを、シフトレンズと同じような作業を経て、
それなりに補正をかけてみた。
ご覧の通り、かなりのところまで調整する事ができて、
仕事で建築物を取る場合には、かなり有効である事が想像できる。
で、色々な補正や加工ができる・・・という例として、
こんな加工をした画像も作ってみた。
このちょっと違う色調は、
コダクローム25という往年の名フィルムのトーンを再現した物で、
確かに、こんな色調で、こんな粒状性だった・・・と思い出して、楽しくなる。
レンズ特性とカメラ固有の特性による演算によって画質は向上し
色調や色再現性を好みの物に変更できる。
例えばX2で撮った写真を、あたかも1Dsで撮ったかのような色調にも調整できるとなれば、
これはかなり面白い使い方ができそうだ。
で、ついでに疑似アオリ効果の実験もしてみた。
以前のサンプルの中から、
16-35をつかった写真からその歪曲をアオリ効果で補正してみると、
以下のようになる。
↑加工前
↑加工後
面白い・・・・・
けど・・・
その昔、感じた感覚が蘇ってきた。
アオリを駆使して、
見た目にはどこか不自然なほど縦横がしっかりしてる画像を撮って、
それの何処が面白い?・・・・という、素朴な感覚が(^_^;
写真は、レンズの個性によって像が歪んだり、周辺が暗くなったりする事でも
表現の幅に繋がって面白い物になる。
フィルムの時代は、フィルムによって違う特性を利用して、
独特の世界観を表現するのは当たり前だった。
レンズやフィルムの組合せと、
どこにピントを置いて何を表現するかの画作りこそが、作家の個性にもなるから、
表現の為の加工は必要でも補正する為の加工は必要無い、とさえ思う。
デジカメは、フィルムを換えるようにセンサーを換えたり、
パラメータを変えるのは不可能に近いから、そういう意味で表現の幅が狭いのかも知れない。
だが、こういったソフトを上手く使う事で、
独特の空気を生み出す事ができるかもしれない・・・と思えたから、
導入は、それなりに成功だったと言えるだろう。
しかし、こういうソフトを使ってみると、
デジカメの写真はどこまでが本物なのか解らなくなる・・・ね(^_^;)
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