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2006-08
バーンアウト
- 2006-08-09 (水)
- 日記的雑感
キツイ仕事が終わった後、ぽっとヒマになるとやる気が出なくなってしまう・・・・
				という状態を「バーンアウト」と言うらしい・・・
				 
				そんな話を聞いて思い出すのは、収録が終わった後の虚脱感。
				 
				集中して番組作りをした後、
				仕事場に顔を出すだけの力が急速に失せていくのがわかるほど、
				鬱な状態に落ちていくのだが、それはまさに「バーンアウト」な状態なのかも知れない。
				 
				今の仕事は望んでもなかなか担当させてもらえない仕事だから、
				文句なんて有るはずもないのだが、それなのにもの凄い落差でやる気が無くなるのだ。
				 
				このままではヤバイ・・・と感じながらもどうしようもないワケで、
				ひたすら気分転換を図るのだが、そのための時間が元々無いわけで・・・(/–)/
				 
				仕方がないから、なにかバカバカしい菓子でも食おう・・とコンビニに向かうと、
				信じられないほど綺麗な空が待っていた。
				 
				あら・・・
				空も燃え尽きるつもりなんだろうか・・・・(^_^;)
				 
				
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寿司大
- 2006-08-07 (月)
- 煩悩
朝6時、携帯が鳴る。
				 
				なんだよ・・・こんな早く・・・・(-_ゞ
				 
				目覚ましのためにアラームをかけていたから、
				着信音も豪快に鳴るわけで・・・・
				 
				
				 
				 
				「朝早くからゴメンな。
				 ちょっと出て来ないか?」
				 
				「どした?
				 事故った?」
				 
				「いや、最近一緒に飯食ってないから、
				 飯でも食おうと思ってさ・・・」
				 
				 
				え・・・と、朝6時なんでけど・・・・
				 
				 
				「あのさ・・・」
				 
				「どうせ電話しなきゃ起きないだろうからかけたんだけど、
				 築地の寿司屋に行こうと思ってさ」
				 
				「・・・・・・・え?」
				 
				「だから、築地市場の・・・」
				 
				「寿司大?」
				 
				「そうそう。
				 お前が美味いって言ってた店さ」
				 
				「でもさぁ・・・6時だよ?」
				 
				「このクソ暑い中、2時間並ぶなら、涼しい朝方でしょ?」
				 
				 
				わかったよ・・・・・
				行くよ・・(^_^;)
				 
				 
				
				 
				 
				「ごめんよ〜」と台車を引っ張るオヤジが叫ぶ。
				気を抜いてるとバタバタが突っ走ってくる。
				 
				市場の朝は戦場だ。
				仕事の終わる昼時とは違って、誰もが殺気だった動きをしている。
				 
				 
				 
				「お待たせ」
				 
				「呼び出して悪かったな」
				 
				「寿司大に行くって言うから・・・・」
				 
				「お前に電話するまで、寿司大だったか大和寿司だったか覚えてなくてさ。」
				 
				 
				寿司大と大和寿司は同じ長屋に入っている寿司屋で、
				場内の寿司屋の中では人気を二分している行列のできる店として有名だ。
				 
				店の広さが大和寿司は寿司大の倍あるため、
				並んでいても見た目ほど時間がかからない・・・という噂がある。
				 

				 
				 
				「時間かかっても寿司大の方がいいんだっけ?」
				 
				「うん」
				 
				「なんでよ?」
				 
				「食べりゃわかる」
				 
				「でもあっちの方が早く入れそうだぜ?」
				 
				「どうぞ。
				 私はコッチで待ちます。」
				 
				「だから・・・どこが違うんだって?」
				 
				「大和寿司はマグロ好きな人にとっては良い店だよ。
				 良いネタが揃ってるし切り身も厚め。」
				 
				「・・・で?」
				 
				「おまかせ(3150円)で7カン+巻物+椀が出たけど、
				 その中に白身魚が入ってなかった。」
				 
				「え?」
				 
				「以前の話さ。(http://wakao.info/text/16/796.html)
				 で、足りないから白身ほか諸々を食って1万3千円を超えたのさ。」
				 
				「飲んだんだろ?」
				 
				「飲んださ・・・ビール2本」
				 
				「そんなもんじゃないの?」
				 
				「だから、食えばわかるって」
				 
				 
				
				 
				 
				「オートッロ〜ヒトツ」
				 
				「へい!」
				 
				「オゥマカッセ・・セット 2 オネガイシマス」
				 
				「I’d like・・・」
				 
				 
				おい・・ここはどこだ?
				 
				 
				「お待たせしました。
				 暑かったでしょ?」
				 
				「えぇ・・・
				 しかし、外国の方、多いですねぇ」
				 
				「えぇ、最近は凄く多くなりまして。
				 今日なんか、『ここは何処?』って感じですよ。
				 今お店にいらっしゃる日本人はあなた方と、彼方の方だけです」
				 
				 
				最近、諸外国でも寿司の人気は鰻登り・・と聞く。
				 
				香港でもイギリスでも回転寿司の店が繁盛していて、
				生魚を食べる事に対して偏見を持つ人はかなり減ってきたのかも知れない。
				 
				並んでいる時も広東語が溢れていて、香港を思い出してしまった位だ(^_^;)
				 
				 
				「お飲物はどういたしますか?」
				 
				「まずビールを。
				 後は『おまかせ握り(3670円)』を2つ。
				 その後足りなかったら足していきますので。」
				 
				「へい!」
				 
				
				 
				 
				お通しにタコが出た後、
				 
				トロ
				スズキ
				玉子
				キンメ
				バフン雲丹
				 
				と出た。
				 
				 
				「うめぇ・・・・」
				 
				「だろ・・・・」
				 
				 
				久々の寿司大は、やっぱり偉大だった。
				 
				若干酢が強いシャリは好みが分かれるところだが、
				全体のクオリティは素晴らしい。
				 
				今回のマグロは、市場で食べる物としては普通に美味いレベルだったが、
				キンメと雲丹はもう・・・・(^_^)
				 
				パン!
				と叩いて握った「ホッキ貝」は活きの良さを誇るように身をよじってみせたが、
				続いて出た「太刀魚」が素晴らしかった。
				 
				 
				「太刀魚って、生でもいけるんですか?」
				 
				「勿論ですよ」
				 
				「俺、初めてだ・・・・」
				 
				 
				あっさりとした味わいの中に、甘みがあって、
				身の固さもちょうど良く口の中で解けていく・・・・
				 
				 
				「そしてコイツが釣りアジです」
				 
				「釣り物なの?」
				 
				
				 
				会話をしながら食べていく楽しさは、
				寿司屋で寿司を食う意味の半分以上を占めるのではないだろうか・・?
				 
				 
				ヅケ
				穴子
				白海老
				巻物(鉄火・かっぱ)
				 
				と出て、コースはあと1カン好きな物を握って終了となる。
				 
				 
				「何かオススメはありますか?」
				 
				「そうですね、春子鯛とボタン海老、カレイもいいですし、シンコもありますよ」
				 
				 
				食べるペースや食べ方を見てシャリの量を調整してくれる板前は、
				今日のオススメもさらりと紹介してくれる。
				 
				 
				「すいません、全部ください。
				 それと冷酒を一本」
				 
				「食うね〜」
				 
				「食わない?」
				 
				「食うよ。
				 俺、サンマと・・・・」
				 
				 
				
				 
				
				 
				
				 
				 
				かなり食べました。
				酒はビール2本と冷酒一本(300cc)
				 
				で・・・・12600円でした。
				 
				 
				「で・・・さ、かなり美味いと思うんだけど大和寿司だったらどうなのよ?」
				 
				「前は冷酒も飲まなくて、ここまで食べられなくて、
				 どこか不満が残って・・ここより高かった。」
				 
				「そうなんだ。」
				 
				「最初に築地に来た時ココに並んだから、また来よう・・という気になったけど、
				 (http://wakao.info/text/14/677.html)
				 大和寿司で食べたらもう来なかったかも知れない。」
				 
				「美味いんだろ?」
				 
				「それなりにね。
				 でも、2時間並んでまで食べたい魅力は無かったのさ。
				 こっちは・・・やっぱり待つ価値があったな・・・と」
				 
				「確かにここまで美味い寿司を腹一杯食ってこの値段なら、
				 また来たい・・と思うわ」
				 
				「ま、市場に入った魚次第で味が変わっちゃうんだけどね・・・・」
				 
				「ところでさ・・・」
				 
				「?」
				 
				「隣の店でフライ定食食べない?」
				 
				「え?」
				 
				「ゴマ油の美味そうな匂いにやられちゃってさ・・・」
				 
				 
				ごめんなさい。
				勝手に行ってください。
				 
				
				 
				「寿司大」
				 03-3547-6797
				 中央区築地5-2-1
				 5:00〜14:00
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491House
- 2006-08-01 (火)
- 煩悩
「横浜っぽい所、案内してよ」
				 
				「俺に、言う?」
				 
				「マニアックじゃないとこね」
				 
				「あのさ・・・
				 いわゆる横浜のイメージって何よ?」
				 
				「港、酒場、ジャズ、荒くれ者が集う・・・異国・・」
				 
				「なんじゃそりゃ?」
				 
				「じゃ、なんかあるの?」
				 
				 
				・・ときかれて、困った。
				 
				横浜らしさって、何だろう・・・
				 
				
				 
				 
				戦後、ジャズが流れる街になった横浜は、
				進駐軍が居た関係か、アメリカナイズされた店が多い。
				 
				既に消えてしまったが「VFW」「ベニス」などのヤバ目の店や、
				「リキシャルーム」のように辛うじて姿を変えて生き残っている店は、
				酔っぱらった軍人の匂いがする「らしい」店だった。
				 
				 
				
				 
				 
				 
				「そう言われても、今の横浜はすっかり東京ナイズされちゃって、
				 これぞって店は少ないのよ」
				 
				「そうなんだ」
				 
				「アマゾンクラブじゃ子供っぽいし・・・
				 中華街じゃストレートだし・・・
				 裏横浜なんて、東京から見たら面白くないし・・・」
				 
				「そこまで悩まなくても・・・」
				 
				「わかった・・・
				 君のイメージ通りの店に行こう」
				 
				 
				
				 
				
				 
				 
				この店は、ミュージックチャージを取らないジャズバーで、
				飲み物はごく普通ながら食べ物が意外に美味いので、たまに飯を食うためだけに訪れる。
				 
				491カレーは、オニオンリングののったボリュームのある物で、
				生ビールを煽りながら食べるにはちょうど良い。
				 
				しかし・・・
				店の中は昔の横浜っぽくかなり暗いので、
				席によっては、何色の食べ物を食べているか、わからない事もある(^_^;)
				 
				 
				「今日はありがとう」
				 
				「え?」
				 
				「突然、お花が届いて・・・嬉しかった。」
				 
				「あぁ・・・」
				 
				 
				そうだった。
				 
				彼女の誕生日に、
				カード会社に頼んでお花を送ってもらったんだっけ。
				 
				 
				「届け物が来て受け取ったら、重くて驚いた。」
				 
				「え?・・あぁ」
				 
				「お花の下にシャンパンが入ってるって・・」
				 
				「好きでしょ?」
				 
				「うん」
				 
				「でも・・・・」
				 
				「え?」
				 
				「お花を飾ろうと思ったら、
				 ウチの猫が喜んじゃって、ガシガシお花食べちゃうの・・・」
				 
				 
				マジ・・ですか?
				 
				 
				「来年、何か送ってくれるなら、
				 お花はやめてね」
				 
				 
				良いアイデアだと思ったんだけどなぁ・・・
				 
				 
				「ねぇ・・
				 花送っておいて、随分素っ気無い・・・のね?」
				 
				 
				ゴメンなさい。
				忙しさにかまけて忘れてました(・_・、)
				 
				 
				
				 
				「491HOUSE」
				 045-662-2104
				 横浜市中区山下町82徳永ビル1F
				 18:00〜26:00(LO: F. 25:00、D. 25:30)
				 無休
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