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2011-09-23

MC. KENTAUROS 2011 ON AIR


 
考えてみれば、
バイクとは長いつきあいだ。
 
  
若い頃、1人が好きでバイクに乗り、
逃れられない現実から逃避できると信じ、
どこにでもボロボロなバイクで駆けつけた。
 
自分を縛るものは全て忌み嫌うものであり、
自分自身を知らなくても、
自分自身を一番に考える年頃でもあったと、思う。
 
そして・・・
 
社会の重さも厳しさも
先達が揃えてくれた環境に浸りながら
そんなもんだろう・・と甘く見て
厳しい現実に立ち向かおうともせずに
利己的な主張を繰り返す毎日を、過ごしていた。
 
 
勿論、反撃はあった。
 
社会を纏った人々が
常識という盾と掟という剣を持って
組織に従うよう、執拗に攻撃を繰り返す。
 
それでも私は
バイクとの付き合いを、やめる事はなかった。
 
それは・・
 
自分の命を賭ける遊びができる道具であり、
自分自身を確立し確認する行為ができる道具でも、
あったからだ。
 
 

 
 
そんな時代、
傷心を紛らわそうと夜通し走った事があったが、
明け方、墨絵のような世界に色が加わっていく美しさを見て、
時は止まらないんだ・・・と悟り、人生は無常だと思い知った。
 
その時から、既に30年以上が経っているが
それでも明け方の、陽が昇ってくる前の風景は、
未だに大好きな色に彩られたまま、私の心を離さないでいる。
 
 

 
 
私は
NHKの取材を受けるクラブの為に
朝3時半から、クラブと一緒に動いてた。
 
元々群れて走らない自分達に
画にならない・・というテレビ屋のオーダーを汲んで
集合をかけた大将の指示通り、その日参加できるメンバーが
勢揃いした。
  
 

 

 

 
 
思えば、
彼らの記憶は派手な物が多いが
今となっては、大事な兄弟で
共に生きる仲間である事を、
あらためて確認する。
 
 

 
 
NHKが何故、我々を取材したかったのかはわからないが
昭和の1ページとして記録したい、という事だけは理解できる。
 
そう
昭和の時代、
自分自身だけが信じられる時代、
自分らしく生きる形を明確に示し
そのまま生きた集団はそう多く無いし、
それが今も尚、生き残っているのは・・・
珍しいのだと納得できた。 
 
 

 

 

 

 
 
いかにも東京の人がイメージする横浜をメインに
取材は続く。
 
 

 

 
 
敢えて、どんなインタビューをされているのかは聞かず、
同業者故に、余計な突っ込みもしないようにしていたが、
大将から紹介があって素性はバレてしまった(^_^;
 
でもそこは、武士の情け、
余計な事は言わないで過ごす。
 
構築した答えに、
冷や水をぶっかけかねないから
変なフィルターをかけないよう敢えて
近寄らないように動いたのだ。
 
 

 

 
 

そう
我々は今も
横浜から日本中へ、
日本中から横浜へ、
走り続けている。
 
メンバーは未だに増え続け
その動きは醸成されて、
今の時代を置き去りにするように加速する。
 
 

 
 
日本の世の中で
上位組織を持たない組織は殆ど無い中、
我々は、日本の中に存在する様々なしがらみを全部排除し、
オリジナルとして存在している。
 
純粋に人対人としての差別の無い社会を構築し、
バイクという記号だけを共通事項にして、
今も、新しい出会いを続けている。
  
 

 
 
食べたい時に食べ
寝たい時に寝
走りたい時に走り
止まりたい時に止まる
 
それが唯一の「決まり」でもある我がクラブ。
 
その生き方が身についた人間だけが残り、
未だに力を持って走り回る。
 
それは昭和の奇跡では無く
今の時代の奇跡の1つなのかもしれない。
 
 

 
 
私も
どのような番組になっているのかはわからないが
OAは10月7日。
番組名は「新日本風土記」(20:00~)NHK BSプレミアム
と聞いた。
 
 
我がチームがNHKに出るのは2回目。
 
そもそもメディアにのる事を避けてきた経験から
よく取材を受けたな・・と、正直思ったが、
テレビ的な演出の中に、どれだけ本物が写っているのか
私自身興味がある。 
 
 

 
  
ただね・・
 
その日、集まってくれた兄弟達は、
それぞれが絵になりすぎて、
写真のチョイスにかなり悩まされた。
 
写真集か写真展にしたいな・・・
と、ちょっとだけ思うほどね(^_^;
 
 

 

 

 

 

 

 

 
 
よろしかったら、
10月7日20時 NHK BSプレミアム「新日本風土記」を
チェックされたい。
 
そこにはきっと
今のMC KENTAUROSが記録されていると思う。
 
 
 

 

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