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OLD JAZZ BAR


 
上海のバンド地区には1920年代にできたホテルがある。
 
「和平飯店」というなんともありがたいの名前がついているホテルだが、
英語名はなんと「PeaceHotel」(まんまじゃん・・(^_^;))
 

 
五つ星ホテルだ・・という事の証明らしく、こんなプレートも掲げられていたが、
欧米人に受ける古めかしいホテルで、日本人客が殆ど居ない。
(パッケージツアーにこのホテルが入っていない事もその理由か?)
 
今回はエアもホテルも全部手配であったからこんなホテルを押さえる事ができたのだが、
バンド地区や対岸の浦東新区で押さえられるホテルで、というオーダーで出てきたのは、
一流ホテルとはいえ古くて人気薄だったから?・・・なのかもしれないと、正直思った。
 

 
勿論、こういう歴史的なホテルに泊まる事は、望むところ。
 
新しい至れり尽くせりのホテルも素晴らしいけど、
歴史有るホテルにしかない空気は、まさにそこでしか味わえないからだ。
 
それともう一つ、このホテルに行ってみたい所がある。
そこには戦前からの上海を伝えるあるものが今も行き続けている、と聞く。
 

 
それはホテルのグランドフロアにある「Old Jazz Bar」 という名のカクテルラウンジ。
 
戦前からここで演奏し続け、一時演奏する事自体を禁止された時代もありながら、
今もまた演奏してているジャズマン達がいるのだ。
 

 

 
ずっと使い続けたであろう古い楽器で、
ずっと演奏し続けたであろう古いスタンダードを演奏する彼ら。
 
時折音が外れたりする愛嬌も見せながら、飄々と演奏していく姿を見ると、
「継続は力なり」という言葉を思い出す。
 

 
さすがにいつものように、モルトとシガーというわけにはいかなかったが、
ダブルでもらったヘネシーは妙に美味く、一年突っ走ってきた気張りがふわっと消えていくのがわかる。
 
そうそう・・・
こういう風に気を抜きたかったのさ・・・(^_^)
 
ワルツみたいになっちゃったTake5を聞きながら、
やっとゆっくり一年を振り返る余裕ができた事を喜ぶ。
 
こんな大晦日も
悪くないもんだ・・・ね。
 

リニアモーターカー

今、急激に変化している国、中国。
 
経済特区として、租界があった場所として、
古さと新しさの両方が存在している街、上海に、
今年は足を向けた。
 

 
上海と聞いて、何を思い浮かべるだろう?
 
変な形をしたテレビ塔?
実用化されたリニアモーターカー?
租界の名残?
上海料理?
 
そう・・・
ろくに上海の事なんて知らない私は、
とりあえず空港から市街地を繋ぐリニアモーターカーに乗ってみた。
 

 
磁力で浮き上がり前進する電車みたいなもの・・・と思っている位の知識しか持ち合わせていなかったのだが、
走り出して・・・・驚いた。
 
するするとどこまでも加速していくリニアモーターカーは、
地上を走る乗り物としてはあり得ないスピードに達する。
 

 
ほんの10秒間ほどだが、最高速431km/hの表示を見せつけながら、
かなりの揺れを伴い疾走するリニアモーターカー。
 
ここまで速いと、現実感が乏しくなってしまうのだが、
例えて言えば飛行機の超低空飛行のような感じがする。
 
空港から市街地までほんの8分間の乗車は、
上海という街の「新しい部分」をイメージするのに充分だった。
 
リニアモーターカーから地下鉄に乗り換えて「南京東路駅」につくと、
呆れるほどの人波が続いている。
 
香港と違って町並みが古くさく、照明も暗めだが、
そこは初めての街、とりあえずプラプラしてみる。
 

 
第二次世界大戦前から外国の手が入っている街は、
古い物と新しいものがごちゃ混ぜになった不思議な所らしい。
 
呆れるほどの自転車、電動バイク、バイクが我が物顔で走り回り、
狭い歩道を歩けない人達は平気で車道を歩く。
 
車もバイクも歩行者優先なんて考えず、
どけどけ!!・・・とばかりにクラクションを鳴らしまくり、
走れるスペースがあれば対向車線だろうと歩道だろうと走っていたりする。
 
何だか凄い所に来てしまったようだ・・・(^_^;)
 
だがそれは、まだまだ序の口でしか、なかった。
 

東屋

年に1〜2回開く「東屋」
 
中華街の中の公園にある東屋で、極私的な飲み会を開いたのが始まりで、
気が付いたら立派なオフ会に成長し、今回もまたかなりの参加者が訪れた。
 

 
 
「お久しぶり〜」
「はじめまして〜」
「元気だった〜」
  
 
会費無し。
細かいルールも無し。
なんとなく始まって、各々の都合で解散していく、緩い飲み会。
 
自分の飲み物と食器を自分で用意してもらい、
有志の自主的な持ち込みで飲食を賄う。
 
そして今年も、そんな飲み会に参加した人数は20人を軽く上回った。
 

 

 

忙しくても、顔を合わせて話をする時間は大切にしたい。
 
どんなに解り合っている相手でも、
顔を合わせないでいると、心が伝わりにくくなる。
 
それを知っているから、
こんな催し物を開催するようになったのだろう。
 

 
今回は、bowjackmovie関係者も参加してくれて、いつもより華やかな感じがしていたが、
こちらは相変わらずのマイペース。
  
マッカランとシガーを回し飲みしながら、
参加してくれた人達と馬鹿話に花を咲かす。
 
そう・・・
こんな時間が大切だった・・・(^_^)
 
 

 
 
「ご無沙汰です。お元気ですか?」
 
「ほんと、ごぶさた〜
 皆元気? 今は・・・相変わらず?」
 
「今、現場でDやってんですよ」
 
「お〜ホント!?
 やぁ、やっぱり現場の人は現場に居るのがいいね。
 良かったね〜」
 
突然かかってきた電話の主は、今から14年も前に番組で一緒に仕事をした大御所タレント。
 
懐かしい声に驚いたが、向こうがコッチの電話番号を忘れていなかった事と、
コッチも電話番号を変えないでいた事が、久々の会話を生んでくれたらしい。
 
変えない事で繋がっている関係もあるものなのか・・・と思いながら、
相変わらずの「東屋」を開催する意味にも通ずる事を再確認する。
 
それにしても、楽しい(^_^)
 

 

 
思えば、この楽しさや仲間が集う空気を表現したかったのがbowjackmovie。
(現在、メールによる問い合わせで、ダウンロードページとパスワードをお知らせしています)
 
この独特の自由で暖かい空気を共有する意味はそれぞれが思う事だが、
この形を作り、維持していく事は、私にとっては大事な事の一つと言っていい。
 
 
「有る程度知り合えたら、やっぱりお会いして話をしてみたい。
 どうしても文章や電話だけでは伝わらない物があるから、
 こうやって緩い会を開いているんです。」
 
「本当に、居心地が良くて、いいですね」
 
「そう感じていただけるのなら、何よりです。」
 
 
誰かがちゃんとリーダーとしてどかっと居て、
堅苦しい挨拶なんかがあるような会には、
気が向いたら参加できる・・といった緩さは期待できない。
 
だから、一切の押しつけをしないで、開催する形を取っているが、
今回も、多くの差し入れがあって、飲食に困る事がなかったのは嬉しい事。
 
そして東屋のライトが消える22時を過ぎても、
話はなかなか尽きなかった。
 
次回、開催する時は、
もっと早くから始める事にしよう。
 
夜中まで話ていたいけど、
この公園はまさに町中の公園。
 
22時の消灯とともにお開きにする位がちょうど良さそうだ。
 
次回は・・・・?
 
秋に開催できるか・・・なぁ(^_^;)
 

地球温暖化?

最近、凄く暑い・・・

なんだか季節がおかしくなってしまった・・・?

と感じる事が多い。

仕事で地球温暖化の問題を幾度か取り上げてきてはいるが、
その問題の深刻さは、現実の物となりつつあるんじゃないだろうか・・・?
と疑いたくなってきている。
 

 
今年の香港は、いつもより早くから暑くなっていて、
現地の人からも「ちょっとおかしい」という声を聞いた。
 
日本よりもエアコンに頼る生活が染みついている街だからか、
実際に感じる暑さは半端じゃない。
 
汗かきの私は、ちょっと町中を歩くだけで汗だくになり、
エアコンの効く部屋に逃げ込んでしまうのだが・・・・(^_^;)
 

 
熱気&湿気の溢れる街は、たくましく成長していた。
 
香港では雨後のタケノコのように高いビルができる・・・と錯覚する位のスピードで
高層ビル建築が進んでいる。
 
それも、日本にあるようなオーソドックスな形ではなく、
風水の見地から設計されたりする関係で、それぞれのビルがユニークな形をしていたりする。
 
 

 
 
で、じつはこの自己主張に満ちたスタイルを持つビル群を見る事も、自分にとってはパワーの源になっているようで、
「やればできる精神」の具現化として感じているようだ。
 
 
しかし・・・・
この暑さはどうなんだろう・・・?
 
明らかに自然の摂理とはかけ離れた活動をする人間達はこんな異形の巣を作り上げ、
環境を自らの欲望の為に破壊し続けて・・・・
 
自分の世代には関係ない・・といった傲慢な考えや、背に腹は代えられない状況に甘えてた結果が、
今の不思議な気候を作り上げているとしたら・・・・かなり恐い。
 
ぼ〜っと空を仰ぎながら、滝のように流れる汗を感じていると、
そんな人間の愚かさを考えたりも・・・した。
 
 
ほんの3日間、シフトしただけ。
 
なのに、多くの事を見ないで生きていた事に気付いてしまう・・・
 
何ができるわけではないし、何かをしたいわけでもないが、
もう少し、グローバルな視点を持って生きないといけない・・・な、と感じたのは、
私にとっては大きな「気付き」だったように思う。
 

シフト

少しずつ溜まってしまった澱。
 
その存在に気付きながら、自分という瓶の底に集めて、
日々、その澱が舞い上がらないように、扱いを穏やかにして・・・・
 
つまり当たり障りの無い、毎日を過ごしている。
 
だが、何事にも限度がある。
我慢にも限界があるし、感じなくするように自分をコントロールすると、
結果的に自分自身の首を絞めてしまう事にもなる。
  
だから・・・・
  
久々に脱走する事にした。
  

 
 
好きこのんでこの時期に?
と言われる事はよくわかっているが、
大事な田七も切れてきたので、香港へ逃避行する。
 
蒸し暑くて死にそうになる事はわかっているから、
今回はペニンシュラに泊まる事にした。
 
もちろん、タワーのハーバービューなんて贅沢はしないが、
この時期は朝ご飯+滞在中1回のDinnerもついてくる・・・
(結局食い気だが(^_^;))
 
いいのさ・・・
 
電話もかかってこない、
PCも開かない3日間。
 
そんな時間を、ただ何もしないで過ごせる事が
一番の贅沢であり、心の中に溜まった澱を綺麗に流す行為になるのだ。
 
もちろん・・・・
美味い物、食いまくるけどね(爆)
 
一応デジカメ持っていくけど、
香港の場合、食い物が美味すぎて、
食べる前に撮る・・という事を忘れちゃうんだよねぇ・・(/–)/

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