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日記的雑感 Archive

バーンアウト

キツイ仕事が終わった後、ぽっとヒマになるとやる気が出なくなってしまう・・・・
という状態を「バーンアウト」と言うらしい・・・
 
そんな話を聞いて思い出すのは、収録が終わった後の虚脱感。
 
集中して番組作りをした後、
仕事場に顔を出すだけの力が急速に失せていくのがわかるほど、
鬱な状態に落ちていくのだが、それはまさに「バーンアウト」な状態なのかも知れない。
 
今の仕事は望んでもなかなか担当させてもらえない仕事だから、
文句なんて有るはずもないのだが、それなのにもの凄い落差でやる気が無くなるのだ。
 
このままではヤバイ・・・と感じながらもどうしようもないワケで、
ひたすら気分転換を図るのだが、そのための時間が元々無いわけで・・・(/–)/
 
仕方がないから、なにかバカバカしい菓子でも食おう・・とコンビニに向かうと、
信じられないほど綺麗な空が待っていた。
 
あら・・・
空も燃え尽きるつもりなんだろうか・・・・(^_^;)
 

一流の証拠

熱帯地方では当たり前なのかも知れないが、
毎日スコールに見舞われた。
 
ダーっと降って15分もすると止むので、
エアコンの効いた屋内で雨宿りがてら買い物や飲食を楽しむ・・・・
というのが、今回の基本的なパターンになった。
 
 

 
 
朝はホテルで食べるのもいいが、安っぽいモーニングセットを外の店で食べるのも面白い。
 
ハムマカロニスープとフライドエッグ、
鴛鴦茶(コーヒーと紅茶のブレンド)のセット300円
 

 

 
 
しかし、何故マカロニなんだか・・・(^_^;)
 
 
どこの庶民的な店でもマカロニかインスタントラーメンを使ったスープがあり、
しかもそれはちゃんと鶏で作っているのが通例だ。
 
インスタントラーメンは公仔麺と書かれるが、何故か「出前一丁」の麺が高級とされていて、
その麺が使ってあると高い・・・らしい(爆)
 
香港の生麺は細くて噛み切れないヤツがよく使われているが、
さすがに朝からあの固い麺はいただけないのかも・・・・
 

 
 
食べては散歩、散歩しては食べ・・・・買い物と日本語を一切聞かない世界を楽しんでいると、
苛ついていた自分を思い出す事さえできないほど、リラックスできている事に気付く。
 
何もしないで、誰と会わないで、丸々3日間過ごしたとしても、
ここまでリラックスできただろうか・・・?
と正直思う。
 
ホテルの部屋で北京語の字幕の入ったアメリカ映画を見たり、
ロビーでシガー&ビールを楽しんだりしている事が直接的に影響しているのではなく、
誰かに気を遣わずにある社会の中で生きている事が、多分効果的なのだろう・・・・と感じるのだ。
 
 

 
 
「申し訳ありませんが、現在お部屋は誰も入れない状態になっています」
 
「え?」
 
「私共が掃除に入った時、お客様の財布がテーブルの上にありましたので、
 盗難防止の意味からロックさせていただきました。
 申し訳ございませんが、フロントで本人確認を行っていただきたいのです。」
 
 
え・・・?
 
慌てて腰に付けたバッグを探ると、確かに財布が無い。
 
現金で支払う場合は、財布を出さないで済むように
札はポケットに小分けにしているので、気付かなかった。
 
フロントで簡単な個人情報のやりとりをして、
キーを交換してもらった後、部屋へ向かうと、
マネージャーがすっ飛んできた。
 
 
「申し訳ございません。
 現在ダブルロックになっていますので、私が開けます。」
 
「そうなんですか?」
 
「私以外の者が入れない状態ですので・・・」
 
 
交換したキーとマネージャーのキーでロックを外し、
一緒に部屋に入ってもらって財布を確認する。
 
なるほど・・・・
 
デスクの上に、置き去りにされた二つ折りに財布があった(^_^;)
 
 
「ありがとうございます」
 
 
とお礼を言うと、笑顔を返すマネージャー。
しかも彼は、チップを渡すヒマもなく彼は退室してしまった。
 
 
過去、外国のホテルで、
ここまでの対応をしてもらった事は無い。
 
国内のホテルでも、客が戻るまで部屋に誰も入れないような対応をする・・というのは、
あまり聞いた事が無いし、現実にそうしてもらった事も無い。
(横浜のホテルでは、フロントスタッフが一緒に部屋に入ってくれたが・・・)
 
さすがは PENINSULA HONG KONG
セキュリティもホスピタリティも一流と言われるだけの事はある・・・・。
 
 

START

やっとこの日がやってきた。
  
徹夜を続けて作り出した時間。
大切に味わおう・・・
  
台風が近づいていたり、良からぬ物が飛んだりするが知ったこっちゃない。
雲の上に出てしまえば関係の無い事だ。
 
 

 
 
1年半ぶりの香港。
 
こんな所にこんなビルがあったっけ・・・?
と悩むの相変わらずなら、蒸し暑い熱帯独特の気候も相変わらず。
 
実は夏に訪れた事は無く、相当に覚悟は決めていたのだが、
外に出るとあっという間にずぶ濡れになるほど汗をかいた(^_^;)
 
しかも、ホテルの中は冷蔵庫のように冷えていて・・・
 
 


 
 
昔は複数回訪れていた香港も、今では年に1回行ければ良い方となり、
その分ホテルに贅沢するクセがついていた。
 
ペニンシュラは老舗として、また優れたホスピタリティを持つ事でも有名で、
行き届いた気配りと質の高さは、何もしないでいる事さえ楽しいと思わせる力を持っている。
 
Welcome Drink はオリジナルブレンドの中国茶。
部屋に案内され一息ついた頃に届けられ、
その一杯を飲む事でPENINSULA Lifeが始まるわけだ。
 
ポットの後ろに見えるフルーツは日替わりで追加されるのだが・・・・
自分で剥かなくちゃいけないのが面倒くさい(爆)
 
 

 
 
何故,こんなにも香港に行きたくなるのだろう・・・
 
既に訪れた回数を数える気力が無いほど親しんだ場所で,
どこに何があるかも解りきっている場所。
 
なのに,毎回新鮮な気持ちで訪れる事ができる。
 
それはきっと,
自分の中では大切にしているエネルギーの形が,
この町を前進させ続けている事を,肌で感じているからに他ならない。
 
 
無駄な事は一切しない。
通貨も信じるに値しない。
 
成功した者にだけ許される贅が日々生き延びるだけの暮らしが象る街に存在し,
族として生きる結束と信仰を絆に生きる人々と,異邦人が同居する微妙なバランス。
 
それを視覚的に,直感的に感じられる時間は,
日々の自分の中にあるはずの大切な「生き方」という羅針盤が
狂っているかどうかを確認するために欠くことができない・・・・。
 
 
 
気温35℃ 湿度85%の街と隔てる大きなガラス扉は,
相変わらずドアマンによって管理されている。
 
その風景を見た時,
自分は贅沢に甘えている事を思い出した。
 
 

いっぱいいっぱい


 
 
余裕が無いとろくな事がない。
 
日々粛々と仕事は進むのだが、
予定通りに事が運ばないと問題だけが先送りになり・・・
その結果、少しずつ問題は大きくなっていくものだ。
 
ただ仕事の場合は最終的にどうにかするわけで
別に命を取られるわけでもなく、大した事にはならないのだが、
心の中にたまる疲れはそのどうにかする行為によって倍加していく・・・・。
 
 

 
 
仕事漬けの毎日は非日常に身を置く事でリセットをかける。
 
それは例えばバイクに乗る事だったり、
どこかのホテルにでも泊まって何もしない時間を楽しんだり・・・
 
 

 
 
どう頑張っても仕事ができない状況に身を置く事で、
強制的に仕事に対する飢えを作り上げるのかも知れないが、
とにかくそんな時間を持つ事が、随分と心の救いになっているのは事実だ。
 
 

 
 
実は、どこに行ってもいいのだ。
 
自分の社会から完璧に離れる事ができれば、
それでいい。
 
ただ、たまった疲れの量によって、切り離した時間の量が増えるだけの事。
その量に応じて、行動が決まってくるわけで・・・
 
そして私は久々にエアのチケットを取っていた。
 
 

 
 
明日から、3日間、
音信不通の時間を持つ。
 
久々の香港。
楽しみだ(^_^)
 
 

AED

自動体外式除細動器というと堅苦しいが、
こんなステッカーが駅構内や人が多く利用する施設に貼ってある事に
気づいている人は多くいるのでは?
 
 

 
 
番組でこの機械について取り上げる事になって色々と取材を始めているが、
実際の使い方は至極簡単で、事故が起きないプログラムが組まれていて、
ユーザーは電極を貼り付けてスイッチを押すだけ・・という事がわかってきた。
 
突然死死因のほとんどは心臓疾患と言われ、その大部分は心室細動という
心臓が拍動できなくなる状態に陥って死亡するらしい。
 
で、このAEDがあれば、倒れた人を救える確率が上がるのだが、
問題はバイスタンダー(傷病者の近くにいる一般市民)となった人の方にある。
 
目の前で見知らぬ誰かが倒れた時、例え救急講習を受けて情報を知っていたとしても、
実際に動く事ができる人は数少ないのでは?・・・と思うのだ。
 
 
私自身も何度か事故を起こし、その都度誰かに助けて頂いた経験を持っているが、
自分自身が誰かを助ける事を思い出すと、
助けなければ・・・と思うスイッチが入り難かった事を思い出す。
 
さすがに心臓疾患で倒れた人を見た事はないので想像がつかないが、
交通事故現場に遭遇した時、救助活動を始めても廻りの人間が一緒に動いてくれるまでには
かなり時間がかかるもので、かく言う私自身も初めての時はすんなりと動けなかったのだ。
 
 
取材では、その使い方や、バイスタンダーになった時の事などを追っていく事になるが、
その中で自分の少ない経験も反映させられればいいな・・と思っている。

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