- 2007-07-07 (土) 12:00
- Photo Essay
10年前にこの街を訪れた時、
自分の仕事について悩んでいた。
自分のやりたい事ができない毎日に苛つき、
自分の人生につきまとう不運を恨んだりもした。
だが、カラッとした西海岸の風や、
そこで生きる人達の笑顔が、
凝り固まった自分の気持ちを解してくれたのだろう。
仕事がある事自体が幸せな事。
前の仕事だったら、こんな旅行もできなかった・・と
開き直る事ができた。
そして10年。
気付けば望んだ職場に異動し、
がむしゃらに突っ走った4年間を過ごし、
新しい番組を立ち上げてこの数日間を過せる余裕を持てた。
その10年間に色々あった事。
それがこの街の風景の中で、蘇ってくる。
その感触をまずは味わっていた。
何故、あの時、あんな事になってしまったのだろう・・・
何故自分は、あんな事をしてしまったのだろう・・・
その時、それはわからなくても、
やがてそれは、必然だったのだ・・・と
気付けるもの。
そして、そんな事に気付くために、
長き時間を費やし、
様々な想いを持って生き長らえてしまった・・・とも。
10年ぶりのSan Franciscoは、
以前よりもフレンドリーで差別感も少なく、
しかし確実に格差も存在する街になっていた。
そんな街で
私は、初めて、大人扱いを受ける。
どうやらやっと、
年相応に見えるようになった・・・らしい。
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コメント:2
- 愛知のK 07-07-29 (日) 0:37
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必然。
きっとそうなのでしょう。考え抜いて、自分が正しいと思い決断した事が、
実は自分の心に嘘をつき、心を苦しめていた。
一体自分はどこにいるのだろう?と考えてしまう事が
多々あります。
本当の自分を知るのに、まだまだ時間がかかりそうです。 - 某若 07-07-29 (日) 22:33
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私自身、自分が何処に立っているのか、
見えない事の方が多くある毎日です。ただ、無理をして持ち続けていた物や、
意味無く備えていた物を捨てていくと、
自分のサイズが見えるものだな・・・と感じる毎日です。