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2009-09-21
伊勢佐木町
- 2009-09-21 (月)
- Photo Essay
伊勢佐木町と言えば、
戦前も戦後も、横浜の中心街だった。
デパートに映画館、レストラン・・・
ここへ来れば、何でも揃う大人の街。
外国の文化は本牧や元町から流れ込み、
横浜駅から日本国内の空気が押し寄せても、
横浜らしさを常に失わない、
間口の広い街として生き続けてきた。
しかしいつしか、
伊勢佐木町はそのポジションを見失ったように見える。
久々に横浜を探して、夜の街を歩いてみる。
そこには、かつての賑わいは無く、
しかし依然として、らしい横浜の空気が漂っていた。
うらぶれた横浜を捜して歩いてみても、
そこには、独特の生き物の匂いがある。
必死に生きている人の
息吹が聞こえてくる・・・
ただ1つ、
以前には感じなかった風も感じた。
それは、街に屯する有象無象を遠ざける力を伴って、
私の歩みと共に穏やかに流れていく。
そうか・・
やっとこの街は、
歩いても良いよ・・と言ってくれるんだな。
大人しか歩いてはいけないはずの街は
どうやら私を「浜の大人」として、認めてくれたらしい。
ほんの少しだけ浜っ子らしい気分を味わいながらの帰り道、
風はすっかり秋の色を纏っていた。
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