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2009-02-07

Touch-up

c0402

写真展が終わって、
ちょっと抜け殻・・な感じがあって
何も撮る気分になれない、盛り上がれない毎日を過ごしていた。

しかし、諸々の都合で、
また撮影の仕事が入る。

ちゃんと、あの空気を感じる感覚を取り戻せるか?
と自問しながらも、自分の中では完成したスタイルがあるから、
そう多くは心配する事もなく撮影にあたり・・・

そして、明確に感じる事があった。

自分は
その場の空気を切り取る事が
自分を表現する方法として
大好きで
必要で
大切で
唯一、自分らしく生きている実感を持てる時間として
何にも代え難い、と思っている・・・と

そんな解りきった事さえ見失うほど、
日々の自分には向かない作業は重く、
その上、誰かの尻ぬぐいによって付加された作業は、
自尊心をも傷つけていくから質が悪い。

でも
そんな物は、笑い飛ばす。

たった1度の人生だ。
これからは、オマケの人生だ。

仕事なんて所詮は「飯の種」
手にするサラリー分のロイヤリティを持って
自分としてできるパフォーマンスを発揮するだけの事

自分の価値観なんて
自分にしかわからない物だから
誰かに押しつける意味も無い

深夜、愛車を駆って、街を飛ばした。

グリップを失い欠けるギリギリのトルクをタイヤに与えながら、
そのステップとスピードで錆が浮きそうな感覚にタッチアップをかける。

そう・・・

こうやっていつも
自分は生き延びてきたのさ。

深夜の横浜は
クールだった。

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