- 2008-05-05 (月) 18:11
- Photo Essay
いつも思っていた。
この苦しみだけの生活から
逃げ出す事を。
だが、
その手立ては、若き自分には無かった。
受け入れる事と、
どこかにほんの少しだけある苦しみを伴わない「何か」に喜びを見出す事・・・
それだけが明日へ向かう技術として備わっていく。
そしてある日、
2つの輪を持つ乗り物を手に入れた。
日常から逃げ出す事も、
知識欲を満たす事も、
その乗り物はいとも容易く実現する。
そしていつしか、
自らの力で、自らの方向を定める事だけが、
己というものを確かな物にしてくれる・・・と気付いた。
振り返れば、
今の自分は随分と情けない。
日々、どうでも良い事に腹を立てたり、
無駄な事に力を使いながら、更なる何かを求めたりしている。
幼子の魔法の絨毯は、
景色の中で輝いている。
それはまるで、
夢と希望を燃料にして、どこまでも走っていけそうに、
私には見えた。
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