Home > 煩悩 > ラ ブラスリー

ラ ブラスリー

  • 2006-08-29 (火) 14:16
  • 煩悩

ホテルの魅力とは、何だろう。
 
アメニティや食事、ホスピタリティ・・・
上げればキリがないが、非日常を演出する様々な要素が集まっている事が、
魅力のモトだと思っている。
 

 
 
「予約していないのですが、よろしいですか?」
 
「はい。
 お一人様で?」
 
「はい。」
 
「お煙草は?」
 
「吸いません。」
 
 

 
 
帝国ホテルには二つの直営フレンチレストランがある。
 
メインダイニングの「レ セゾン」とカジュアルフレンチの「ラ ブラスリー」がそうだが、
ワケあって1人でランチをする事になった私が選んだのは勿論「ラ ブラスリー」だった。
 
※ブラスリーとはビール醸造所、食事もできるビアホールという意味がある。
 
 
「お食事の前に何かお飲みになりますか?」
 
「では生ビールを」
 
 
別にブラスリーに引っかけて頼んだワケじゃない。
 
朝から何も食べていなくて、オマケに走り回る仕事を汗だくでこなしていたから、
とにかく喉が渇いていた・・・だけの事(^_^;)
 

 
 
え・・・?
 
なんか凄い量なんですけど??
 
メニューを見直してみると、生ビールはエビスでしかも500mlと明記されている。
 
1杯1000円オーバーのプライスが付いていたが、
量から考えるとホテルとしてはかなり安い。
 
いや、東京価格・・・という事を考えると、ホテルとしては凄く安い価格だと言っていい。
 
しかし、ランチの価格はやっぱり帝国ホテル価格で、ベーシックが3150円。
メインディッシュとサラダのみで3000円オーバーという設定に呆れつつ、
どうせ食べるならちゃんとしたコースランチを食べよう・・と5250円のスペシャルランチをオーダーした。
 
オードブル
スープ
牛フィレソテー赤ワインのソース
デザート
コーヒー・紅茶
 

 
 
正直言って、ホテルのレストランなんて・・・と思っていたが、
最初のオードブルのソースで驚いた。
 
ソースが妙に美味しいのだ。
 
フレンチはソースが命という言葉があるが、
ここの料理にはその言葉が当てはまる。
 
 

 
 
ウェイトレスがオーダーを取る時に、
セロリを使ったスープである事を確認した。
 
セロリ嫌いな人がそれだけ多い・・のかも知れないが。
 
 
え・・・・?
 
何だろう・・・この旨さ。
 
出しゃばりすぎない味付けの中に、
爽やかなセロリの香りがほのかに漂い、
もっと食べていたい・・と思わせる味わいだ。
 
そしてもう一つ驚いたのは、
さりげなく出されたパンの旨さ。
 
バゲットの皮のカリカリ感と中のモチモチした中にある軽い食感、
そしてバターを塗らない方が美味しいんじゃないか・・と思わせる旨さがある。
 

 
 
そしてメインの牛フィレがやってきた。
 
ありがちなスタイルの料理で、肉の量としては120グラム位か。
 
どれどれ・・・と食べてみると、
肉は普通のフィレ肉だったが・・・・
 
ここでもソースが素晴らしい。
 
 

 
 
デザートはワゴンから選ぶスタイルで、どれも目を引く物ばかりだったが、
オーソドックスなプリンを選んでみた。
 
基本がしっかりとしたレストランが作るプリンは、
かすかにバニラビーンズが見える香り良い逸品。
 
滑らかな食感としつこくないカラメルが、食欲を増進する(^_^)
  

 
 
親子連れや女性同士の客、年配のカップルなどお客は様々だが、
昼間からかなりの金額を食事に使えるクラスの空気を纏っている。
 
で、それがこの店の持つ雰囲気をさらに醸成するのか、
独特の心地よさを感じさせた。
 
しかし・・・・
ビール2杯と2コースランチで8000円+
 
高いと見るべきか、贅沢と切るべきか・・は解らないが、
パンとソースに魅了された私には。不満の欠片も見つける事はできなかった。
  

 
「トラディショナルダイニング ラ ブラスリー」
〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1
帝国ホテル東京 帝国ホテルタワー地下1階
TEL.(03)3539-8073

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

Home > 煩悩 > ラ ブラスリー

検索
フィード
メタ情報

Return to page top