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MC KENTAUROS SUMMER PARTY 2009

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もう、何度参加したろうか・・・
 
数える事が面倒になるくらい
参加した我が族の集会。
 
その昔は、早朝から焼肉を食べる現地集合現地解散のツーリングとして
またケンタウロスとしては数少ないイベントとしての認識があったが、
今はより家族的な集まりとしての性格を持った、やはり数少ないイベントとして成立している。
 
軽井沢、鶏頂山、榛名、伊豆、富士、そして本牧・・・
時代の流れとともにスタート時刻は早朝から昼、そして夕方へと変化し、
参加者は有象無象からMCを大切に思う人達へ・・とシフトしてきた。
 
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「久しぶりです。」
 
「生きてましたか」
 
「お互いに」
 
 
そう・・・
一瞬先に死が転がっているライディングを好む族にとっては、
まず1年、生き延びた事を確認しあい、そして称え合うのが挨拶だ。
 
 
顔を見れば、その瞬間に関係が蘇るのも仲間の良さ。
しかも今年は、今までに無く家族的な空気が、会場に溢れている。
 
ほぼ2週間前から始めたスロートレ&ダイエットの効果で、
今年は杖を持たずに会場を歩く事が可能になっていたからか、
積極的に多くの人と握手を交わし、言葉をやりとりする事ができた。
  
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例によって乾杯で宴はスタートし、ドリンクマラソンが始まった。
 
鳴り物として、中村祐介氏が登場し
横浜市歌ブルースバージョンを熱唱する。
 
酩酊する程飲むワケにはいかないが、
渋く心地よい彼の歌声は、それを補うように心地よい酔いを足してくれた。
 
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「どうですか?身体」
 
「梅雨が明けて、ウェイトコントロールも効いて、
 かつて無いほど調子は良いですよ」
 
 
多くの兄弟達から労りの言葉をもらいながら、
普段感じる事のない「暖かさのようなもの」を感じていた。
 
そして、なんとも言えない「心地よさ」や「安らぎ」も。
 
 
考えてみれば、もう20年以上も前から同じ族として生きてきた兄弟達がいて、
その長さに満たない部分を、心で埋めるような付き合いをしてくれる若い兄弟達も、いるのだ。

その関係の中には同族としての絆とリスペクトがお互いにあり、
日常に溢れているギスギスとした他人との関係や一歩通行の思い等は、存在するワケも無い。
 
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ケンタウロスは、かつてメンズクラブであった。
クラブハウスには、許可無しに女性が入る事は不可能であった。
 
だがある日、その考えは改められる。
 
ただ、だからと言って、
女性の正式メンバーを目の当たりにする事が無いまま、
かなりの年月が流れていた。
 
 
しかし今年、
私は初めて2人の女性メンバーを、
認識する事となる。

特に1人は、
男共より遙かに走る・・と紹介された韋駄天で、
黒いベストに真新しい看板を縫い付けて、
優しい笑顔で廻りを圧倒していた。
 

それを見て、思う。
時代は流れているのだな・・と。
 
そして自分も
身体をコントロールして、
気持ち良く走り回りたい・・とも。
  
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来る物は拒まず、去る者は追わず。
 
メンバーになりたい者も、形に憧れる者も、
ワケもわからず連れて来られちゃった者も、
このパーティーには来ているはずだ。
 
だが、同じ族として生きる覚悟と資質があって、
看板の有無を問わず、仲間だと認識できる人物でない限り、
彼らは族の一員として迎えられる事はない。
 
そんな族の、今年のパーティーは、
本当に族として生きる事が好きな人間だけが集り、
形だけを追う人間の顔はどこにも見えないように、
強く感じられた。
 

 
あ・・
そうか
 
だから、気持ち良いのか。
 
どうやら簡単な事だった。
日々、苛つく原因も、ソコにあるって事だ。
 
 
身体の事では勿論だが、それ以外で苛つく事と言えば
建前やメンツにこだわり、肩書きやワガママを押し通す人間がいる中で、
バランスを取ったりケアに回るばかりの日々・・という事だろう。
 
そしてその環境から逃げ切る事は不可能だから
美味い酒を飲み贅沢な食事で欲望を満たしても、
心から安らぐ事なんてできていなかった・・という事らしい。
 
 
自分だけが不幸なように感じやすいのが人間だが、
自分の不幸は隠し通すのも人間だ。
 
だから、自分だけが不幸だ・・なんて思わない方が良い。
 
そしてこんな、心許せる仲間達との、
何のシガラミも無い関係をどこかに構築できれば、
「ある社会」の中にちゃんと居場所がある事を、実感できるはずだ。
 

深夜の横浜港は、
居場所を求めて集った族を、
黙って優しく見守っているように、見えた。
 
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コメント:7

09-07-23 (木) 22:15

久しぶりにお会いした某若さんは、以前よりとてもシャープになった感じを受けました。
そのまま腰痛がおさまってしまうといいですね。

某若 09-07-23 (木) 23:44

本人も、そう希望しています(^_^;

675R 09-08-03 (月) 7:08

某若さん、こんにちは。私はメンバーではありませんが、先日のPARTYに参加させて頂いた者です。

某若さんのおっしゃられる通り、会場内には、非常に心地の良い「友愛」の様な雰囲気が満ちていたと、私も感じました。

「メンバーでは無い私が、しかも、知り合いなど一人も居ないこの会場で、この居心地の良さは何なのだろう‥。」

そう想いながら会場をさまよい、酒を呑み、酔いが廻り、芝生に寝っころがり、横浜の夜空を眺めていました。

「こんな世界があるんだな」「本当に来て良かった」そう思えた今回の夜宴でした。

どうもありがとうございました。

某若 09-08-03 (月) 8:49

世の中の価値観に捕らわれない、
ただ唯一バイクという物差しだけで人を見る社会。

そこには、年齢・性別・生まれ等の差別も区別も無く、
ある意味マイノリティとなった我が族の精神・生き方を大切にするだけの集団が、
今回は見事に集ったな・・・と感じています。

一般社会は、小泉政権以降広がった格差に溢れ、
追いつけないクラスへの距離が絶望感を生んで、
差別意識も一層強くなりました。

そんな中で敢えて1%er.の道を走る族は、
マイノリティーである事を喜んでもいるのでしょう。

形やブランドに憧れて近づく事は否定しませんが、
それは所詮入口であって、その意識が消えない限り
本当の仲間にはなりにくい。

なのにやっぱり、形の魅力に魅入られた人が多く集ってきたのは、
それだけ我が族が独特の力を備えているからだと思いますが、
メンバー1人1人がケンタウロスとしての生き方を持っている事も
その力を強める事と同時に、魅力を裏付けてきたのかも知れません。

ライダーは1人です。
出会いは一期一会です。

1人で居る事よりも
その場に居る事を大切にしたい。

そんな気持ちが有るのなら、
あのパーティーは心地よく感じられたと思います。

またいつか
どこかでお会いできる事を
楽しみにしています。>675R

m.kawaharada 09-08-08 (土) 8:27

私もサマーパーティー行きたかった!
家内とタンデムで行く計画でした。

しかし…84歳を迎える父の体調異変。
仕事も何もかも何処かに飛んで行き、
父の事で頭がいっぱい!

気がつけば七月も終わり、結局サマーパーティーにも参加できなかった。
ケンタウロスの福田さんとの約束も果たせぬまま夏も過ぎて行きます。
次の機会には貴殿にもお会い出来ると嬉しいです。

私の携帯ナンバーを記載しますので、気が向きましたらお電話下さいませ。
次回のチャンスの時お会いしたいです。

一方的ですみません

川原田

某若 09-08-10 (月) 17:14

偶然は必然です。

今回、会う事がなかったのは、
多分必然です。

そして必要があれば、
必要な時、必ず出会えるもの。

その時、お会いできると良いですね。

m.kawaharada 09-08-10 (月) 23:40

某若殿のコメントを否定する訳では無いですが、
偶然とは、必然性の欠如を意味し、事前には予期しえない、あるいは起こらないこともありえた出来事のことであります。
また、必然とは必ずそうなると決まっていること。それ以外になりようのないこと。

しかし、縁は人と人を結ぶ、人力を超えた不思議な力。巡り合わせと言えます。

今回は、私にその縁が無かったのでしょう!

でも、長い人生の中で再び出会う可能性がある事も事実。
そこには、努力もプラスしなければ”必然”を呼び寄せる事は出来ないかもしれません。

諦めず、チャンスをつかむ様がんばってみます。

そうして、出会う事が出来れば幸いですね!

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