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全開走行

レッドゾーンぎりぎりまでエンジンを回し、
持てる能力を駆使してタイム削る・・・

そんな緊張感の中でだけしか生きる実感を持てなかった頃、
自らの命を掛け金にして自分の中でだけ納得できる儲けを手に入れ、
同じラインの上で競い合える人間だけと言葉を交わす。

しかしそれは、
その世界の中だけで通用する流儀であり、理解できる単語であって、
本当に求めていた「言葉」とはかけ離れていた。

ただ、その頃から、自分の表現のツールは
常に「写真」だった。

何も言わなくても、
そこに写り込んだ空気や時間を、
同じような感覚で理解できる人ならば、
私の写真は言葉と同じものになる。

だから、私が何かを感じて撮った写真を誰かが見て、
何かを感じてくれる事はとても素敵な事だと、
今もそう思っている。

そんな事を考えながら、この2週間ほど、
ひたすら今まで撮った写真を見続け、
写真展に使えそうなデータはあらためて現像し、
加工して、整える作業を続けている。

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ヤフーのブログにひたすら載せ続けている食べ物の写真も、
こうやって集めてみると、自分の生活がよくわかる。

大きくするための、良質で意味あるカットは、
その大きさでしか伝わらないだろう・・・という事を前提にチョイスして、
細かいエラーやトーンジャンプには目を瞑りつつ、
その大きさを想像しながら加工した。

50歳の記念イベントだから、
最低50枚の写真を出す・・・という目論見で、
出したいカットはそれを大きく超えているのが現状だ。

人の写真も多くチョイスしたが、想像以上に許諾を取る事が大変なので、
企画して撮った物や、予め写真展に出す事を伝えて撮った物だけにする。

そんな中でも、このページをご覧頂いてきた皆様には、
そういう遊びをやってたのね・・と思えるような趣向も考えた。

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さて、いよいよ3週間後。
用意した写真を26メートルの壁に貼り付ける。

丸1日かけて、ゆっくりとレイアウトしながら、
その日その時そこにいた事を思い出すだろう。

ちょっと辛くて、ちょっと楽しい、
そんな時間が待ち遠しい。

・・・と言う前に、データまとめないとね(^_^;

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