- 2007-06-01 (金) 23:07
- Photo Essay
久々に恵比寿で開かれたブライトリングのイベントに顔を出した。
マニアックな時計で知られるブライトリング。
機械式時計としてはかなりの精度を持つコイツは、
若い頃から、いつかは手に入れる・・と思っていた時計で、
気付いたら2本を使い分けるようになっていて・・・(^_^;
このイベントは、そんなフリークな人達向けのセールスプロモーションで、
日頃はラインナップの極一部しか見る事のできないBREITLINGの現時点のモデル全部を揃えた派手な物。
入場できる人は、正規代理店で購入しBREITLINGの展開する組織に登録している人とそのゲストのみだから、
入場者の半数以上がBREITLINGを腕に巻いている事になる。
ROLEXやOMEGAの様な知名度があるワケではなく、しかも値引きされる事も殆ど無い時計は、
結果的にマニアックなユーザーを育ててきた・・・と言っていい。
例年開かれるこのイベントに集うユーザー達は、おおよそ金持ちに見えないラフなスタイルでいる事が多く、
モデルによっては3桁に達する万単位の時計を普通に浸かっているようには見えなかったが、
今年はそんなイメージが少しだけ覆った。
「今さぁ・・ポケットに現金で150入ってんだけど、
このダイヤ付きのヤツ、売ってくれない?」
「申し訳ございません。
本日は販売は行っていません」
「いいじゃんかよぉ・・・」
スペシャルモデルのブースで突然購入を申し出る非常識なヤツや、
ケースの色が悪い・・と見当違いな文句を履き続けるヤツも居て、
まるで休日のLouis Vuittonに足を踏み入れた気分になる。
クロノマット・エボリューションという時計を発表して以来、
ケースは大きく値段は平気で50万を超えるようになったブランドは、
腕にする計器と言われた高性能に対価を払うユーザーより、
単純に「高価」という事実に価値を見いだすユーザーを大事に考えたのかも知れない・・・と
邪推したりする。
ま、所詮、ただの時計。
持ちたい人が持てば良いのだし、
どんな扱いをしてもそのユーザーの勝手。
ただ・・・
ROLEXのようなブランドになってしまったら・・・ちょっとやだな・・と思いつつ、
居心地が悪い会場を後にした。