- 2007-01-09 (火) 12:13
- 煩悩
豫園は上海では有名な明時代の庭園。
「豫」は愉を示し「楽しい園」という意味があるが、観光地としてはあまりにも有名で、
今回はここにある「南翔饅頭店」で小龍包を食べるか「緑波廊酒楼」(国際特級レストラン指定)で
上海料理を楽しみたいと思っていた。
だが、「南翔饅頭店」には膨大な順番待ち客が並び、
時間を無駄にできないスケジュールを持つ私には、待つ・・という考え無い。
例え国際特級であろうとも、多少高くても、
まずは上海料理が食べられる事が大切なのだ(^_^;)
「No Table! Can you waiting?」
「Yes! How long?」
「fifteen minute Sir」
「OK」
ブロークンな英語で会話し、予約無しでも無事入店を果たすと、
メニューにあるオススメ料理を数点頼んでみた。
「椎茸と豚肉のパテ、パイ生地包み」
「芝エビの炒め物」
最初に出てきたのは緑茶。
香港と同じようにポットで出され、
注いでくれるのだが・・・
うわっ・・・不味(・_・、)
そう・・・
上海の水は思いっきり不味い。
例えて言うなら、凄く古いマンションの水道水のような、
独特な匂いがする水なのだ。
で、デリケートかつ薄く出された緑茶には、
思いっきり影響するわけで・・・(▼▼メ)
あわててウェイトレスを捕まえてビールをオーダーすると、
出てきたのがコレだった。
大きい瓶のビールをくれ・・と言ったら、初めて見る青島ビールのドラフト。
純生というラベルが笑いを誘うが、クソ不味いお茶よりは遙かに美味しい(^_^)。
パイ生地包みの点心と海老で、
楽しい食事が始まった。
(不思議な事に、料理は美味しい(^_^;))
しかしこの料理は凄かった・・・
「蠏肉と青梗菜の料理。」
カニや川魚料理が得意らしいこの店、
堂々とオススメ料理に載っているので迷わずに頼んだのだが、
さすがは野生の川カニ。
見事に川の香りが豊です。
暖かいうちはそれが良いアクセントに感じられたが、
冷えてくるにつれ、どんどん川の匂いが強くなり、
なんだか食べる事が辛くなってくるワケで・・・
でも、何かに似ている匂いなんだよな・・・・
と思いながら、ビールのつまみに無理矢理食べていて気がついた。
そうだ・・・
これ・・・
ペットショップの匂いだ(^_^;)
水槽が並び、亀とかトカゲとかもいるようなペットショップに存在する、
なんとも言えない動物の匂いがするのだ。
・・・と気付いたら、
もう食えません(・_・、)
残念ながら、完食できずに次の料理を待つ事にした。
「上海焼そば」
いや・・・
興味はあったんだよね(爆)
上海に上海焼そばがあるかどうか・・・・(^_^;)
で、メニューにしっかり上海炒麺と書いてあったから、
無条件に頼んでしまったワケで・・・・
コイツは、美味かった。
麺が太すぎるのと、何故か短い事を除けば、
かなり上品な焼そばだ・・と言える。
肉が麺と同じ太さで切ってあって麺に混じっているのが紛らわしいが、
横浜中華街の上海料理店で見た上海焼そばも同じように肉を切って入れていたので、
コレが正しい上海焼そばなのかも知れない・・と思った。
しかし・・・
水が不味い・・というのは致命的だ。
下手な店で薄味の汁物を頼んだら、
間違いなく不味い・・という事が想像できる。
そんな事にメゲル私では無いが、
中華街で慣れ親しんだ上海料理の方が美味いんじゃ、
洒落にならないじゃん・・・・としばし呆然。
だが・・・
そんな想像が必ずしも当たらないのが中国の面白いところ。
四つ足は机以外何でも食べる・・という位、食に長けている国の料理は、
様々驚きに満ちあふれていた。
緑波廊酒楼
TEL:(021)63557509
FAX:(021)63557507
上海市豫園路115号
07:00~10:00
11:00~16:30
17:00~00:30
年中無休